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漢詩 「楓橋夜泊」 張継 現代語訳

1月 26, 2014 by kanbunjuku // コメントは受け付けていません。

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訳:蓬田(よもぎた)修一

<漢文>

楓橋夜泊 張継

月落烏啼霜満天
江楓漁火対愁眠
姑蘇城外寒山寺
夜半鐘声到客船
(唐詩選)

<書き下し>

楓橋夜泊 張継

月落ち烏(からす)啼(な)いて 霜天に満つ
江楓漁火 愁眠に対す
姑蘇(こそ)城外の寒山寺
夜半の鐘声 客船(かくせん)に到る

<現代語訳>

楓橋にて船中に泊まる 張継

月は沈み、烏が鳴き、霜が天空に満ちている
紅葉した川辺の楓、漁船のいさりびが、眠りつけない目の前に映える
蘇州郊外にある寒山寺の
夜半の鐘の音が船にまで聞こえてくる



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