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漢詩 「登高」 杜甫 現代語訳

2月 3, 2014 by kanbunjuku // コメントは受け付けていません。



訳:蓬田(よもぎた)修一

<漢文>

登高 杜甫

風急天高猿嘯哀
渚清沙白鳥飛廻
無邊落木蕭蕭下
不盡長江滾滾來
萬里悲秋常作客
百年多病獨登臺
艱難苦恨繁霜鬢
潦倒新停濁酒杯
(唐詩選)

<書き下し>

登高 杜甫

風急に天高くして猿嘯(ゑんせう)哀(かな)し
渚(なぎさ)清く沙(すな)白くして鳥飛び廻る
無邊の落木は蕭蕭(せうせう)として下(くだ)り
不盡の長江は滾滾(こんこん)として來たる
萬里悲秋常に客(かく)と作(な)り
百年多病獨り臺に登る
艱難(かんなん)苦(はなは)だ恨む繁霜の鬢(びん)
潦倒(らうたう)新たに停(とど)む濁酒の杯

<現代語訳>

登高 杜甫

風は激しく、空は高く、猿の鳴き声は悲しく響く
(揚子江の)岸辺は清らかで、川砂は白く、(その上を)鳥が飛び回る
見渡す限り広がる空間に、葉がさらさらと落ちる
尽きることがない長江は、滾々と流れ来る
都を離れること一万里、いつも旅人の身で悲しい秋を迎える
生涯、病気を多く抱えるこの身、ひとりで台に登る
(長年の)苦しく困難なことのため、大変恨めしいことに、鬢の毛はことごとく白くなってしまった
落ちぶれ果てたこの身は、(好きな)酒も、近頃医者に止められたばかり



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