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荘子 「渾沌」 現代語訳

5月 24, 2014 by kanbunjuku // コメントは受け付けていません。



訳:蓬田(よもぎた)修一

<漢文>

荘子 
渾沌

南海之帝為儵、北海之帝為忽、中央之帝為渾沌。
儵与忽、時相与遇於渾沌之地。
渾沌待之甚善。
儵与忽諜報渾沌之徳曰、
「人皆有七竅、以視聴食息。
此独無有。
嘗試鑿之。」
日鑿一竅、七日而渾沌死。
(応帝王)

<書き下し>

渾沌(こんとん)

南海の帝を儵(しゆく)と為(な)し、北海の帝を忽(こつ)と為し、中央の帝を渾沌と為す。
儵と忽と、時に相与(とも)に渾沌の地に遇(あ)ふ。
渾沌之を待(たい)すること甚(はなは)だ善(よ)し。
儵と忽と渾沌の徳に報(むく)いんことを諜(はか)りて曰はく、
「人皆七竅(しちけう)有りて、以て視聴食息(しちやうしよくそく)す。
此(こ)れ独(ひと)り有ること無し。
嘗試(こころ)みに之を鑿(うが)たん。」と。
日に一竅を鑿ち、七日にして渾沌死す。

<現代語訳>

渾沌

南海の帝が儵であり、北海の帝が忽であり、中央の帝が渾沌である。
儵と忽とが、ある時渾沌の地で出会った。
渾沌の儵と忽へのもてなしは大変良かった。
(そこで)儵と忽は渾沌の恩義に報いようと相談してこう言った。
「人は皆七つの穴があって、それで見たり聞いたり食べたり息をしたりしています。
(ところが)渾沌にだけは(七つの穴が)ありません。
ためしに穴をあけてあげましょう。」
毎日、穴をひとつずつあけていったら、七日目に渾沌は死んでしまった。





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