漢詩 「鹿柴」 王維 現代語訳
訳:蓬田(よもぎた)修一
<漢文>
鹿柴 王維
空山不見人
但聞人語響
返景入深林
復照青苔上
(唐詩選)
<書き下し>
鹿柴 王維
空山 人を見ず
但(た)だ人語の響きを聞くのみ
返景 深林に入り
復(ま)た照らす青苔(せいたい)の上
<現代語訳>
鹿柴(鹿を飼う場所の囲い) 王維
ひっそりした人気のない山の中、人の姿は見えない
ただ話し声が聞こえるばかり
夕方の日ざしが深い林に差し込み
さらに青い苔(こけ)の上を照らしている