漢詩 「桃夭」 現代語訳
訳:蓬田(よもぎた)修一
<漢文>
漢詩 古体詩
桃夭
桃之夭夭 灼灼其華
之子于帰 宜其室家
桃之夭夭 有蕡其実
之子于帰 宜其家室
桃之夭夭 其葉蓁蓁
之子于帰 宜其家人
(詩経)
<書き下し>
桃夭(たうえう)
桃の夭夭たる 灼灼(しゃくしゃく)たる其の華
之(こ)の子于(ゆ)き帰(とつ)ぐ 其の室家に宜(よろ)しからん
桃の夭夭たる 蕡(ふん)たる有り其の実
之の子于き帰ぐ 其の家室に宜しからん
桃の夭夭たる 其の葉蓁蓁(しんしん)たり
之の子于き帰ぐ 其の家人に宜しからん
<現代語訳>
桃夭
桃の木は若々しく、その花は美しい
この子が嫁いだら、嫁ぎ先の家にふさわしい妻になるだろう
桃の木は若々しく、その実は大きい
この子が嫁いだら、嫁ぎ先の家にふさわしい妻になるだろう
桃の木は若々しく、その葉は茂っている
この子が嫁いだら、嫁ぎ先の家中の人たちに喜ばれる妻になるだろう