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論語 「譬如為山」 現代語訳

1月 30, 2014 by kanbunjuku // コメントは受け付けていません。

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<漢文>

論語

子曰、「譬如為山。
未成一簣、止吾止也。
譬如平地。
雖覆一簣、進吾往也。」
(子罕)

<書き下し>

子曰はく「譬(たと)へば山を為(つく)るが如し。
未(いま)だ一簣(いつき)を成さざるも、止(や)むは吾(わ)が止むなり。
譬へば地を平らかにするが如し。
一簣を覆(くつがへ)すと雖(いへど)も、進むは吾が往(ゆ)くなり」と。

<現代語訳>

先生が言った。
「たとえて言うなら、山を作るようなものである。
(あと1回のもっこの土で山が完成しそうなとき)その1回をやめるのも、自分でやめたことなのである。(責任を他人に転嫁することはできない)
たとえて言うなら、地面を平らにするようなものである。
(完成はまだ先であって)もっこの土を1回ひっくり返しただけといえども、進歩したのは自分(の力)で進歩したのである。」


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