漢詩 「静夜思」 現代語訳
訳:蓬田(よもぎた)修一
月が白く冴えわたる夜、故郷を思って詠んだ詩です。
<漢文>
静夜思 李白
牀前看月光
疑是地上霜
擧頭望山月
低頭思故郷
(唐詩選)
<書き下し>
静夜思 李白
牀前(しやうぜん)月光を看(み)る
疑ふらくは是(こ)れ地上の霜かと
頭(かうべ)を擧げて山月を望み
頭を低(た)れて故郷を思ふ
<現代語訳>
静かな夜の思い 李白
ベッドのあたりを照らす月明かりを見る
(その白い輝きは)まるで地上に降りた霜のよう
頭を挙げて山の端の月を眺め
うなだれて故郷を思う