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論語 「子貢問政」 現代語訳

2月 4, 2014 by kanbunjuku // コメントは受け付けていません。

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訳:蓬田(よもぎた)修一

<漢文>

論語

子貢問政。
子曰、「足食、足兵、民信之矣。」
子貢曰、「必不得已而去、於斯三者何先。」
曰、「去兵。」
子貢曰、「必不得已而去、於斯二者何先。」
曰、「去食。
自古皆有死。
民無信不立。」
(顔淵)

<書き下し>

子貢政を問ふ。
子曰はく、「食を足らし、兵を足らし、民之を信にしす。」と。
子貢曰はく、「必ず已むを得ずして去らば、斯の三者に於いて何をか先にせん。」と。
曰はく、「兵を去らん。」と。
子貢曰はく、「必ず已むを得ずして去らば、斯の二者に於いて何をか先にせん。」と。
曰はく、「食を去らん。
古(いにしへ)自(よ)り皆死有り。
民信無くんば立たず。」と。

<現代語訳>

子貢が政治(とは何なのか)を質問した。
先生が言った。「食糧が十分で、軍備が十分で、人々が信頼の気持ちを持つことである。」
子貢が言った。「もしどうしても、どれかを捨て去らなければならないとしたら、この三つのうちどれを先に捨て去りますか。」
先生は言った「軍備を捨て去れ。」
子貢が言った。「もしどうしても、このふたつのうちどちらかを捨て去らなければならないとしたら、どちらを先に捨て去りますか。」
先生は言った。「食糧を捨て去れ。
昔から誰にでも死は訪れるものだ。
(しかし)人々は信頼がなければ存在できないのだ。」



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